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瀬之間 和仁

前回、津液について少し書きました。

本来であれば、気・血・津液(水)と三点セットで説明されることが多いのです。製薬会社さんのHPでよく見掛けられますね。

さて、この3つの共通点は?

それは“循環”。

3つとも体を循環して生命活動を維持している大切なものです。

血は体を栄養し、津液は潤わせ保護して不用なものは流し出す。

この2つは皆さん納得いくかと思います。

でも“気”って?

あ・や・し・い…

って思っちゃいますね(笑)

見えないし、検査しようとしても“気”そのものは検出なんか出来ません。TVや漫画では、何かのエネルギーみたいに発射されちゃったりして。

でも、東洋医学で説明される“気”は、そんなに怪しいものではありません。

だって東洋医療系専門学校の正課授業でもやりますし、薬科大学の漢方の授業でも勉強されてます。なんと国家試験にも出題されちゃいます。

ある意味では、国も認める東洋医学の基本的な概念だということです。


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瀬之間 和仁

そろそろ、湿度に暑さがプラスされますよ。そうです、“暑邪”です!

暑邪は五臓六腑の心と小腸をおかします。熱がこもり面色が赤くなり、汗をかき、口渇を起こす。

体内の津液(しんえき)※を消耗してダルくなる。

上記を読むと思い出すのが熱中症ですね。基本的な対処法は熱中症予防と同じだと考えて良いと思います。

あと、心や小腸を補う食べ物は、赤いものと苦いものだそうです。

トマト等の夏野菜は体の熱をさまします。暑い時期に苦いゴーヤなんかも良さそうです。


食養生も勉強しないといけないなぁ…なんて考えながらこれを書いてます。

暑さが本番を迎える前に、まめな水分摂取の習慣と、ミネラルバランスを整えておきたいですね。



※津液(しんえき)

津は陽性の水分のことです。澄んで粘りけがなく、体表を潤して体温を調節しています。汗や尿となって体外に排出されます。

液は陰性の水分です。粘りけがあり、体内をゆっくり流れます。骨や骨髄を潤しているといわれています。また、目・鼻・口などの粘膜も潤します。

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瀬之間 和仁

更新日:2019年8月8日

陰陽論というものがあります。

物や現象を2つに分けて全体を認識する考え方の事です。

天地、上下、左右、順逆、昼夜、白黒、表裏、虚実……などなど

相対的に存在する言葉はたくさんあります。

片方がなければ、もう片方は存在しない。

これを“陰陽の相互依存”と言います。

何だか小難しい言い回しですが、東洋医学の基本的な考え方の一つなのです。

私たちは身体の状態把握をするために、まずこの陰陽を見ます。

硬いか軟らかいか(虚実)。

熱を持っているか冷えているか(寒熱)。

湿っているか乾いているか(湿燥)。

その部位と拮抗するところは何処か。浅いか深いか(表裏)。

色々な要素が考えられる状態(体調)を2つに分けて判断します。

冷えていれば、血流促進を考える。

熱ければ、散らして冷ます。

硬ければほぐし、軟弱ならば弾力を持たせるように施術します。

もちろん陰陽だけで整体するわけではありませんが、重要な手掛かりの一つです。

ただ漠然とコリを揉みほぐしてるわけではありません(笑)

全体を見ながら、今後どのように治癒して行くのかを推測し、陰陽のバランスを意識して整えていきます。



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