陰陽論というものがあります。
物や現象を2つに分けて全体を認識する考え方の事です。
天地、上下、左右、順逆、昼夜、白黒、表裏、虚実……などなど
相対的に存在する言葉はたくさんあります。
片方がなければ、もう片方は存在しない。
これを“陰陽の相互依存”と言います。
何だか小難しい言い回しですが、東洋医学の基本的な考え方の一つなのです。
私たちは身体の状態把握をするために、まずこの陰陽を見ます。
硬いか軟らかいか(虚実)。
熱を持っているか冷えているか(寒熱)。
湿っているか乾いているか(湿燥)。
その部位と拮抗するところは何処か。浅いか深いか(表裏)。
色々な要素が考えられる状態(体調)を2つに分けて判断します。
冷えていれば、血流促進を考える。
熱ければ、散らして冷ます。
硬ければほぐし、軟弱ならば弾力を持たせるように施術します。
もちろん陰陽だけで整体するわけではありませんが、重要な手掛かりの一つです。
ただ漠然とコリを揉みほぐしてるわけではありません(笑)
全体を見ながら、今後どのように治癒して行くのかを推測し、陰陽のバランスを意識して整えていきます。
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