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瀬之間 和仁

続きまして、「寒邪」についてです。


寒いと体が縮こまりますね。

それにより気血の流れが滞り、虚血(血が足りない)や鬱血(血行不良)が起こりやすくなります。

神経痛などがひどくなるのは、その為です。


「寒」と「腎」は深い関係があります。

東洋医学では、寒くなると陽気が減り、陰気が活発になると言われています。五臓の「腎」は重濁(重く沈む)する性質(陰性)があり、正常な働きには陽気とのバランスが必要とされます。寒さに影響を受けやすいのてす。


腎臓は、血中から老廃物を濾過します。また、血圧調整や増血を促進するホルモンも分泌します。これらが阻害されれば体の血液や水分の調節機能が働きにくくなることは容易に想像できると思います。

冷えや浮腫みも起きやすく、血管が収縮するため血圧の高い方は注意が必要です。


防寒はしっかりと。「首」と名の付く部位は、特に冷やさない(首・手首・足首)。血管が集約されているので、寒気の影響を受けやすいのです。風に当たらないようにするだけでもいいでしょう。ただ、汗をかくほど暖めると逆に体を冷やしてしましまいます。



「腎」を補うのは「黒い食べ物」だそうです。

黒豆、黒米、キクラゲ、ヒジキ(海藻類)、牡蠣などなど…。

ミネラルが大事なのかな?と想像できますね。

あと、ちょつとした注意点がひとつ。

辛い食べ物についてです。少量であれば体を温める効果があります。取りすぎると熱が放散されて、逆に冷やしてしまうのです。南国の人達が好んで辛いものを食べる理由がそこにあります。

出来ることなら美味しく楽しく、健康に冬を越して行きたいものです(笑)

(続く)

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瀬之間 和仁

いつもご愛顧ありがとうございます。


今年もあとわずかとなりました。


年内は30日までの営業。


年始は3日からの営業となります。


営業時間は通常通り(9:00~20:00)です。


なお、急性の腰痛などは休業中でも随時受け付けております。

お気軽にご連絡下さい。






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瀬之間 和仁

更新日:2019年12月25日

すっかり寒さが本格的になってききました。


二十四節気という季節の分け方があります。太陽の黄道(地球から見て、太陽が地球を中心に運行するように見える大円)上の位置を二十四に分けた季節の捉え方です。

二十四節気では、12月7~21日頃を大雪(たいせつ)といいます。平地でも雪が降り、すっかり冬景色となる。枯れ葉が木枯らしに舞う時期とされます。

現代では季節の変わり目が曖昧になってはいますが、それでも今の時期は寒く、乾燥しているのは確かです。


以前、「六淫(りくいん)」について書きました。


人の健康を侵すものには心的要因である内因と、環境的要因である外因があります。


内因とは六情(怒・喜・思・憂・悲・驚)


外因は、六淫(風・暑・熱・湿・燥・寒) ※六邪とも五邪とも言われます。


今の時期は、燥と寒の影響を受ける時期。燥邪と寒邪です。

燥邪は「肺」を侵します。乾燥で呼吸器が影響を受けると考えると納得ですね。

ウィルスも活性化する環境なので風邪などもひきやすくなります。


また、皮膚も乾燥します。東洋医学で皮膚は「皮毛(ひもう)」といい、肺と関係が深いとされます。燥邪は皮膚から「津液(しんえき)を損傷し消耗させる」と考えられてきました。


スキンケアの大切さは、幾多の製薬会社の美容部門が発信しております。ただ、皮膚というのは、美容だけでなく健康にも重要なものです。

最近では「皮膚は第六の臓器(外臓)である」なんて論文も発表されています。

体を物理的に保護し、体温調節、刺激の感受、ビタミンDの合成等々。体が恒常性を保つ上で様々に機能しているのです。


燥邪は口、鼻、喉の津液を消耗させます。すると、体を外因から守る体表の「衛気(えき)」の働きが低くなります。ウイルス感染が増えるのは、そのためです。乾燥は皮膚にダメージをあたえるだけではありません。



乾いているのに水分補給が少なくなる時期です。水分をきちんと摂取し、保湿を心掛けましょう。


また、肺を補うのは「白い食べ物」と言われています。

大根、白ごま、豆乳、かぶ、レンコンなどなど…。


食による養生は大事ですね。


(続く)

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