top of page
瀬之間 和仁

燥邪と寒邪 ②


続きまして、「寒邪」についてです。


寒いと体が縮こまりますね。

それにより気血の流れが滞り、虚血(血が足りない)や鬱血(血行不良)が起こりやすくなります。

神経痛などがひどくなるのは、その為です。


「寒」と「腎」は深い関係があります。

東洋医学では、寒くなると陽気が減り、陰気が活発になると言われています。五臓の「腎」は重濁(重く沈む)する性質(陰性)があり、正常な働きには陽気とのバランスが必要とされます。寒さに影響を受けやすいのてす。


腎臓は、血中から老廃物を濾過します。また、血圧調整や増血を促進するホルモンも分泌します。これらが阻害されれば体の血液や水分の調節機能が働きにくくなることは容易に想像できると思います。

冷えや浮腫みも起きやすく、血管が収縮するため血圧の高い方は注意が必要です。


防寒はしっかりと。「首」と名の付く部位は、特に冷やさない(首・手首・足首)。血管が集約されているので、寒気の影響を受けやすいのです。風に当たらないようにするだけでもいいでしょう。ただ、汗をかくほど暖めると逆に体を冷やしてしましまいます。



「腎」を補うのは「黒い食べ物」だそうです。

黒豆、黒米、キクラゲ、ヒジキ(海藻類)、牡蠣などなど…。

ミネラルが大事なのかな?と想像できますね。

あと、ちょつとした注意点がひとつ。

辛い食べ物についてです。少量であれば体を温める効果があります。取りすぎると熱が放散されて、逆に冷やしてしまうのです。南国の人達が好んで辛いものを食べる理由がそこにあります。

出来ることなら美味しく楽しく、健康に冬を越して行きたいものです(笑)

(続く)

閲覧数:0回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page