「肩こり」について書いてみようかと思います。
けっこう耳や目にする言葉ですが、欧米には的確な表現の言語が無いんだそうですが、そうなんでしょうか?
ということで調べてみました。
「This is “katakori”.」だったりするのかな?
「Stiff shoulder」
「Stiff neck」
「Stiff upper back」
「Tension on my neck」
「stiff 」は「硬い」という意味。
「tension」は「緊張」です。
なるほど・・・。
単語としては無いということですね。
日本で初めて“肩が凝る”という表現を使ったのは夏目漱石の『門』という作品だという話ですが、調べてみたら樋口一葉の『ゆく雲』に出てくる「用をすれば肩がこる。」の方が少しだけ早いようです。
そもそも“肩こり”ってなんでしょう?
原因のひとつは、同一姿勢による筋肉の持続的な緊張です。つまり筋疲労。
人間の頭は5~6kgあります。下を向くと、その5倍以上の重さが頸にかかるのです。デスクワークの方や子育て中の方の頸肩背中は、長時間その負荷にさらされてるわけです。
スマホ首もこれが原因。
次に精神的な緊張。ストレスです。
最近はストレスにより常に歯を食いしばる方も多くいます。それにより頸部が緊張し、肩が凝ります。
そして運動不足。
筋肉のポンプ機能の低下で起こります。血流の悪くなったところには、老廃物がたまりやすくなります。
疲れが取れにくいと言うのも、そのせいです。
長時間の筋緊張も、運動不足によるポンプ機能低下も血行不良の原因となります。筋肉は、それだけ血液を必要としているということ。筋肉は70%が水分(血液)だからです。
筋肉のエネルギー(ATP)は血液によって供給されます。力を入れる時には勿論ですが、抜くときにもエネルギーを必要とします。
水分が不足すると筋肉が硬くなる理由もわかりますね。
施術後、「水分を多めに取ってくださいね!」と私達が言うのもそのためです。
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